新型インフルエンザ
<
アジアを中心として発生している鳥インフルエンザウイルスが、遺伝子の変異によりヒト・ヒト感染を起こす「新型インフルエンザ」として発生することが世界的に懸念されており、WHOや厚生労働省が注意喚起を強化しています。
新型インフルエンザの発生は、大きな健康被害のみならず社会的影響をもたらす人類最大の危機といっても過言ではありません。
現在、国をあげて予防策や対応策を策定しているところですが、大流行(パンデミック)を最小限に食い止めるには、個人と企業の適切な予防策をつくりあげていくことが大変重要なのです。
大流行時には、国内外とも社会的に大混乱することが予想されており、経済的な損失も膨大な額が想定されています。
新型インフルエンザは明日発生してもおかしくありません。
航空機などの高速輸送が発達し、また都市に人口が密集している現代では、他国で発生しても、瞬く間に全世界へ蔓延すると考えられています。
しかし、日本でもそうですが、これだけ深刻な問題でありながら、あまり新聞・テレビでこの話題を目にしません。
でも大変深刻な問題なのです。
人類にとって大変脅威なのです。
メディアがなぜあまり報道しないか?それは、あまり煽るとパニックになるからなのではないでしょうか。
これだけ一般国民にその知識が浸透していませんので、当然のことながら企業でも対策を講じているのはまだ一握りに満たない状況です。
厚生労働省では、2008年7月に、既に公表していた「個人・企業における対策ガイドライン」をバージョンアップさせ、改定版を発表しました。
このガイドラインは前回よりもかなり具体的な策が説明されていますが、企業からの更なる要望があり12月末にもまたまた改定版が公表される予定です。
各企業は、このガイドラインに沿って、各社の対策を現時点から構築しておかねばなりません。
とはいえ、危機管理を行う単独の部署や担当者がいない会社であれば、ゼロから作成するのはとても大変なことです。
他社がどうしているのか も気になるところでしょう。
本来であれば、それぞれの会社が苦労し作成するものは企業秘密なのでしょうが、この問題は、なるべく早く各社が対策を作り、企業が社員やその家族に新型インフルエンザ発生への備えを伝え、また企業における対策を実践することにより、日本ひいては世界中の混乱を少しでも抑えることができることにもつながるため、参考となる情報と作成のヒントをお伝えしていくことで、どんどんその先の対策へ進めていただきたいと覆っています。
ですから、筆者がセミナー参加や関係本を読み、また他社と意見交換することにより知りえた知識を惜しみなくここで提供していきたいと思います。
新型インフルエンザに関する基礎知識から企業や個人が備えておくべきことをわかりやすくお伝えしていきます。
インフルエンザの予防接種
冬が近づいてきましたので、各病院が今シーズンに流行しそうなインフルエンザの予防接種をスタートさせている頃だと思います。
新型インフルエンザは、未知のウイルスですから、既存のインフルエンザワクチンの接種によって、罹患予防の効果が期待できるわけではありません。
しかし、実は現在この世に存在するインフルエンザ(香港やソ連型など)は、新型インフルエンザのルーツと同様に鳥インフルエンザが変異して過去に発生したものなのです。
専門家の話では、新型インフルエンザに直接効かないにしても、予防接種を受けているのといないとでは、新型インフルエンザに罹患した場合でも、重症化する確率が半減するとも言われています。
また、新型インフルエンザと既存のインフルエンザは、発熱や咳などほとんど症状が似るのでは とも言われています。
新型インフルエンザ流行時に、どちらにかかっている可能性が高いのか ということを見極め、時には重複感染や重症化することも防ぐことができるものと考えられています。
ですから、企業としてもなるべく役職員には、通常のインフルエンザ予防接種をうけてもらうよう推奨することが大切なのです。
